
- Q:ウッドロングエコ塗布後の木材に柿渋、ベンガラ、松煙で着色することはできますか?
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Q:
大谷塗料のVatonで着色用も兼ねて上塗りしたいのですが?
- Q:
浴室の木の壁とすのこへの塗布と樹種について?
- Q:水処理タンクを木製で製作し、塗布したいが防水性は 如何ですか
- Q:
土に埋める木に塗布しても効果は変わりませんか?
- Q:メープル色のログに塗ると、銀白色になりますか?
- Q:
店舗の重歩行用の木製階段でも使えますか?砂地の場所に面していますが。
- Q:
ウッドシークの屋根材に使えますか、又使い方は?
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A: ウッドロングエコは、塗布前の木材、或いは塗布後の木材に対しまして、他の塗料を塗ることを推奨いたしておりません。
ご質問の
柿渋、ベンガラ、松煙なども天然物ですので、数年で溶脱がおきてくると思われます。その後、中のウッドロングエコが効果を発揮すればよいのですが、天然物同士の酸化還元反応がある場合も多く、又使用する樹種、環境にもよって一様にはまいらないようです。
着色を目的に塗布を行う場合は、水溶性の顔料などを溶かして一緒に塗ることもできますが、これは顔料だけが数年で退色してしまいますので、又塗りなおす必要が出てきます。
ウッドロングエコは、天然物ですので、木材に着く色は、いわば大きな「しみ」といえます。使用する樹種により、又施工した場所の紫外線等の日当たりや、風化により色合いも変化していきます。
もし、どうしても重ねて塗る必要があるのでしたら、必ずまず目立たない部分等で試験をしてみて、色合いの変化などを試された方が良いと思います。
日本では、まだ柿渋、ベンガラ、松煙との重ね塗りをした場合の例が御座いませんので、大丈夫と言うことはいえませんが、いずれにしましても、製造しているカナダのファミリーは、他の塗料(特にこの場合は、油性塗料の意味合いが強いのですが)との重ね塗りは推奨しておりませんので、その旨ご了承いただきました上で、ご使用頂ければと存じます。
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2. Q:大谷塗料のVatonで着色用も兼ねて上塗りしたいのですが?
A:
大谷塗料のVatonは、使用したことが無いので、はっきり申し上げられませんが、溶剤と天然植物油剤が主成分となってるようです。ウッドロングエコは、塗膜をを木材表面に作らない、含浸型塗料ですので、物理的には、他の木材保護塗料や再度の上塗りも含め可能です。ただし、これを作っているカナダのファミリーは他の塗料の上塗りを推奨していないということがありますので、あくまでもご自身の判断でのこととなることをご了承くださいませ。多くの場合は、他の木材保護塗料を上塗りしても、耐久性の向上が図られるようですが、効果が均一でないので、どの塗料が良いか、悪いかを言えないということから、推奨をしないとしているようです。
また、木材保護着塗料を上塗りされる場合に、特にご注意いただきたい点は、樹種にもよりますが、物理的には、無塗布の木材と同じように問題なく上塗りできても、化学的には、着色の為の金属成分や、鉱物成分などがウッドロングエコの成分と反応して、木材保護着塗料の見本の色合いとは大きく違った色合いになることがあることです。必ず一度、目立たないところで試し塗りをされることをお勧めいたします。
ちなみに、こちらで、杉材にウッドロングエコを塗布した上に、キシラデコールのマホガニー色を上塗りしてみたところ、真っ黒に発色しました。(それは、それで悪い色ではなかったですが・・)ただし、それも2年半程経ちますと、表面の色合いだけが劣化して、まだらの部分が出てくるようになっていきました。杉材自体は、現在7年経っても堅牢です。キシラデコールの場合は、早め早めに上塗りをしていくと、まだらが押さえられるようですが。
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A:
ご質問の件ですが、ウッドロングを水に溶かしたものは、見た目も性質もお茶と同じような感じですので、塗布する時に樹脂分が多ければ、水をはじいて、水玉になって落ちてしまう量が結構もったいないので、再利用のために下で受けるような表現になっております。ローラ−でごしごしとやって頂ければ、コツがわかって大丈夫だと思います。
樹種についてですが、ご指摘のように、内地材としては、檜、さわら、ねずこ、あすなろ、ひば、高野槙、栗、ケヤキ等の心材(赤み部分)が耐久性の高いものですが、銀白色になるのは、辺材の部分ですので、この中でどれを使うにしましても、必ず先に目立たない部分でどんな色になるかテストしてみることをお勧めいたします。ウッドロングは天然物ですので、着色というより、木材の表面全体に大きな「しみ」がつくというものですので、樹種と部位によって色あいがかなり違ってきます。
又、木材は、内部の含水率が18%から20%にならないと、腐朽菌が活性できませんので、風呂場を使用時以外には、乾燥を心がけるとより長持ちすることと思います。
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A:
ウッドロングエコは基本的に、天然物である、植物・鉱物成分が水分により付着、浸透していくだけですので、物理的には木材に水を塗っているのと変わりありません。表面をコーティングして、水の浸透を許さないものではないので、吸湿・排湿も元のままです。
以上から、付着性に関しましては、経年変化した木材と同じで問題ありませんが、製造しているファミリーは、他の塗料を塗った上からの塗布、またウッドロングエコを塗った上から、別の塗料を塗ることは推奨しておりません。水性顔料につきましては、向こうでも問題なく使用しているようです。(ただし色そのものは、2から3年で退色しますが。)
又、防水性ですが、この塗料自体が水の浸透性を利用した塗料なので、防水処理をしていない木材と全く変わりありません。
ただし、カナダへの問い合わせの返事では、温泉やジャクジーの木製浴槽、又木製のボート等(淡水用)にも使っているとのことでした。
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A:
土の中に埋める、或いは、土に直接接触する木材の場合は、通常の状態より早く腐食が進みます。その理由の大きなものは、土中の窒素が木材に供給され、腐朽菌が活性しやすくなる為です。
「樹種と塗料の選択方法」の接地と非接地の項をご参照くださいませ。
前回ご説明申し上げましたように、直近の退行促進テストの結果では、白色腐朽菌に対しては、JISK1571規格同等(質量減失3%以下)。褐色腐朽菌に対しては約30%の質量減失を伴う無塗布木材対比約2.2倍の効果(除溶脱過程)結果となっておりますので、褐色腐朽菌に対して、完全な防腐効果を求めなくてはならない場合は、通常の科学的な防腐剤をご使用された方がよいと思います。(カナダ、北欧では、日本と違い、ほとんどが白色腐朽菌です)
化学的な防腐剤を避けなければならない、或いは、使用したくない場合に、本製品を無毒の耐候塗料としてご使用される場合には、上記結果を踏まえ、最大無塗布の約2倍の耐用と考えてご使用頂ければと存じます。
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A:
この塗料は、着色する塗料ではなく、天然物ですので、白木に珈琲や、ビールをこぼしたままにしていると、変色するように、色は木材に出来る大きな「しみ」と考えて頂くとわかりやすいと思います。樹種、又辺材か心材か等により、出てくる色は様々です。又時間の経過と共に次第に銀白色に変化していきますので、一度目立たないところで試されてみては、いかがでしょうか。
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A:
毎日、多数の人数が昇降する木製階段の場合は、こちらでも、私自身の店舗で実験しましたが、塗った直後から表面の剥離が生じてしまっておりました。塗布後の成分の浸潤長は数ミリにも満たないので、塗ってすぐ一箇所に集中してお客さんが頻繁に昇降した為に、砂やごみで表面の成分がこすり取れてしまったようでした。特に階段のある特定の中央部分ばかりを人が昇降するので、その部分だけが色が変わってきていました。これでは、塗った部分と塗っていない部分との塗りむらを残した状態と一緒だと思ってみておりましたが、そのまま経過を見るために再度塗りを施さないで放置しておりましたところ、約3年後には、腐朽が目視で確認できるほどの状態でした。
このことから、塗った直後から多数の人数が昇降する場合は、再度塗りをするか、他の防腐剤を使っていただくよう言っております。
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A: 「施工後の塗布」につきまして
ウッドシェイク、ウッドシングルとも、施工した後から、塗布するのは有効ではありません。
ウッドシェイク間の膨張隙間は特に、下のコースのウッドシェイクとの間に、水分が保持されやすく、腐朽菌が活性しやすい部分ですが、施工後に塗布する場合は、その部分に有効に塗布できません。
「効果と耐用年数」につきまして
通常、北欧や、カナダでは、レッドシーダークリヤー使用の場合は、無塗布でも20年くらい耐用年数があるようですが、日本のように、雨が多く高温多湿の環境では、腐朽菌の種類の違いもあり、なかなか難しいと思われます。日本での木製屋根材へウッドロングを塗布した場合、材や状態にもよりますが、おおまかに言って、大体無塗布の2倍くらいの耐用の目安と考えて頂けましたらよいかと思います。
「ホームページの写真の塗布方法」につきまして
カナダでは、ウッドシェイク、ウッドシングルとも、施工前に、ウッドロングの溶液に浸漬をして、完全に木材の表面にウッドロングの溶液で全て覆われた状態を経てから、一度完全に乾燥させてから後に、施工しているそうです。ホームページのウッドシェイクの葺き屋根の場合も、同様に一度どぶ漬け塗布をしたものだということでした。
「他の塗布方法」
ご質問の場合、施工前に、スプレーやはけ塗りで、完全に裏表全ての面を、塗布することも可能ですが、やはりどぶ漬けが一番簡単で、効率的だと思います。
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